こんにちは、びしょ〜じょです。

この度、『Dragon University 技術書典5』を手にとっていただいて誠にありがとうございました。

"70部"とありますが実際は"70部"です。 重ねてありがとございました。

さて、ここからが大事だ。 大事な話をする。

してました。

追記20181018

もうはじまってる!!!

https://dragonuniversity.booth.pm/items/1055860

追記おわり


さて、LaTeX文書からPDFを作成してpublishした人の多くはhyperrefパッケージを使っているかと思います。 hyperrefにはしおりを作る機能があります(図1 )。

しおり1 evinceで正しく表示されるしおり

今回我々はsubfilesで各々がファイルを書いてプロジェクトのルートのmain.texで各人のmainファイルを読むようにしました。

src/latex-subfiles

.
├── authors
│   ├── ore
│   │   └── main.tex
│   └── other
│       └── main.tex
└── main.tex

src/latex-subfiles/main.tex

main.tex
......
\begin{document}
\subfile{authors/ore/main.tex}
\subfile{authors/other/main.tex}
\end{document}

src/latex-subfiles/authors/ore/main.tex

\documentclass{subfiles}

\author{ほげほげ}
\title{あああ}

\begin{document}
\maketitle
\section{はじめに}
\subsection{ほげ}
\section{おわりに}
\end{document}

src/latex-subfiles/authors/other/main.tex

\documentclass{subfiles}
\author{other}
\title{別の話}
\begin{document}
\maketitle
\section{はじめに}
\subsection{ほげ}
\section{おわりに}
\end{document}

subfilesで\maketitleを使うと各記事のタイトルを良い感じにいれられないので改造する。


......
\makeatletter
\renewcommand{\maketitle}{%
  \clearpage
  \newpage\null
  \vskip 2em
  \begin{center}%
    \let\footnote\thanks
    {\LARGE \textbf{\@title} \par}% タイトル
    \vskip 1.5em
    {\large
      \lineskip .5em
        \begin{flushright}
          \@author % 著者名
        \end{flushright}
      \par}%
  \end{center}%
  \par\vskip 1.5em
  \ifvoid\@abstractbox\else\centerline{\box\@abstractbox}\vskip1.5em\fi
  \setcounter{section}{0}% ミソ
  \setcounter{subsection}{0}
  \setcounter{subsubsection}{0}
  \setcounter{footnote}{0}
}
\makeatother
......

この辺は好みによる。 今回はltjsarticleの\maketitleコマンドを改造している。 section等のカウンタを0で初期化しているのがミソで、これをしないと各記事のカウンタが連番になってしまう。 しかしそうするとしおりが壊れる(図2 )。

記事あああのサブセクション位置に次の記事が来てしまっている。 壊れたしおり2 壊れたしおり

hyperrefパッケージのオプションにhypertexnames=falseを渡すことで解決する。

......
\usepackage[%
  pdfencoding=auto% 文字化け防止
, hypertexnames=false% ←
, luatex]{hyperref}
......

ok13 ok1

1 のように記事名もしおりに入れたい。 記事名の子に各セクションが来てほしいので。\maketitleに手を加える。


......
\renewcommand{\maketitle}{%
  \clearpage
  \addcontentsline{toc}{part}{{\large \@title}}% これ
  \newpage\null
......

この\large指定は目次のためである。 親子関係はsectionの上に来てほしいのでchapterかpartにする。 目次はchapterよりもpartのほうが見栄えが良かったのでpartにした。

そしてまた壊れる。壊れるなぁ…。

broken24 こわれる

ここでおもむろに\phantomsectionを挿入する。

Inspired by question When do I need invoke \clearpage manually?:When do I need to invoke \phantomsection?In what condition is invoking \phantomsection necessary?

......
\renewcommand{\maketitle}{%
  \clearpage
  \phantomsection% addcontenstlineの前に追加
  \addcontentsline{toc}{part}{{\large \@title}}
  \newpage\null
......

これでやっと図1 のようになった。


ということでpdf版制作にもワザがありました。 表紙の"interpr i ter"も修正されていると思いますので、近々出るpdf版もよろしくおねがいします。